周りの理解が大切な水曜日

曇り。


夜、ふらっと古本屋へ足を運ぶ。
特に目的はないのだが、何か暇つぶしになるような本はないかなぁと物色。


買い物かご片手に店内を歩いていたら、嫁が一冊の本をかごに入れてきた。
タイトルは「うつ 家族はどうしたらよいか」。


今更という感もあったが、自分の病気に関して積極的に理解を示そうとしているその姿がものすごくうれしかった。
家に戻り、嫁がその本に目を通す。
過去の自分の病状がその本から読みとれた様子で、「なるほどね〜」と頷いていた。


自分としては、そんな妻の姿勢に大変感謝している。
姿勢だけでなく、嫁の存在自体があってからこそ、今自分はこうして生きていられる。
本を読んで理解をする云々以前に、嫁は自分の病気を理解してくれ、寛大な心で暖かく見守ってくれた。
それだけでも十分すぎる位である。
嫁が側にいなかったら、きっと自分を見失いもっと病状は悪化していたにちがいない。


今は、そんな嫁に感謝しつつ、今まで面倒をみてくれたお礼に早く安心させてやりたい思っている。
その思いこそが、今唯一希望を見いだせる活路であり、何よりも病気を克服する目的の一つになっている。


改めて、「ありがとう」といいたい、そんな水曜日。