昨晩手に付かなかった企業研究や自己PRの整理等を行う。
時間も余り無かったせいで焦る気持ちもあったが、昨晩ほどの倦怠感もなく、なんとか準備を行う。
自分としては全然整理できていないのだが、昨日に比べればまだマシな方。


そして、15時頃家を出る。
久しぶりのスーツに身を通して乗る電車は、懐かしいサラリーマン時代の気分を彷彿させる。
電車の中でも、まとめた資料に目を通し、覚えられる情報はできるだけ覚える。


面接する会社のある駅に1時間ほど余裕をもって到着。
あまった時間は、緊張をほぐすためにもカフェでコーヒーを飲んだりして過ごす。
もちろん、この時間も資料には目を通している。


そしていざ面接へ。
会社を訪問すると、会議室へと通された。
まずは筆記試験を行うとのこと。
マークシートの選択方式だが、試験なんてかなりやってない。
久しぶりにシャーペンを手に問題を解く。
事故で痛めた肩が少し痛い・・・。


1時間半ほどの筆記試験を終了し、今度は企業幹部との面接へ。
この時点で、緊張はかなりピークに。
ギリギリまで目を通していた資料の内容も完全に頭に残っていない。
職務経歴やら志望動機やらを話すのだが、もう自分が何を喋っているのか分からなくなってくる。
手のひらからは汗がダクダク流れて、口の中は水分がなくなりパッサパサに乾いてしまっている。
企業幹部からの質疑応答においても、喋っている途中で頭が真っ白になってしまい言葉を失ってしまったり、支離滅裂な事を口にしていたり。
もう、この上ない苦痛な時間に感じてしまう・・・。


そして、1時間ほどの面接は修了。
どっと疲れが顔に出てしまう。
「お疲れ様でした」とエレベーターまで送ってくれた人事の人にも、声がかすれてお礼の言葉も出ない。


こんなはずではない・・・。
自分という人間はこんなはずでは無かった。
前回の面接ではちゃんと話せたのに。
学生の時の就職活動や、や1回目の転職の時でも、面接は得意な方だったのに。


これも鬱病のせいなのか?
それとも病気を隠れ蓑にし現実から逃げてきただけの自分に、ツケが回ってきたのか?
それは自分という人間をここまで変えてしまう物なのか?
帰りの電車の中では、そんな事を考え、これ以上ない失望感に襲われてしまう。


あぁ・・。
胃が痛い。