交通事故に遭う土曜日

milkshaker2005-11-26

事故に遭った。

片側一車線(追い越し禁止)の道を友人と走っているときだった。


前方を自分が、すこし間を空けて後方に友人が走っている時、突然「ガシャン」という音とともに、視界がゴチャゴチャになった。
次に覚えている映像は、シールドが外れたヘルメット越しに滑っているアスファルトと、その先を火花を散らしながら音をたて滑っていく自分のバイク。


何が起こったのかさっぱり分からない。
気が付いたときには、体中に激痛が走り、アスファルトを背中に空を仰いでいる自分がいた。


事故現場の後を通り過ぎる車が、散乱したバイクの部品を踏みつぶし、「パキッ、パキッ」と立てる音が悲しく耳に残っている。


事故の詳細に関しては、ここではあまり説明したいとは思わない。
けれども、完全に被害者だったと言うことだけは記しておく。


そして、道行く人々が介抱してくれる中、救急車が到着。
担架にのせられ、車の中へと運ばれていく。
ここから病院に搬送され、レントゲン撮ったり診察したりの間約1.5時間、ずっと仰向けで天井しか見ることができなかった。


無機質な病院の天井は、ZZR1100を手に入れてからの思い出のキャンバスとなった。
大型免許を取得し初めてZZRを手にした時の胸の高鳴り、過酷な日程で走破した九州、念願の北海道が迎えてくれた壮大な大地・・・・。
日本最東西南北を共にした唯一無二の相棒との記憶が止めどなく溢れてくる。


検査は無事終了し、特に骨には異常がなかった模様。
ただ、左足首にかなりの痛みがあるため、松葉杖を利用しないと歩けない。
脳や内臓系に影響が無かっただけでも良しとしよう。


そんなことをしているうちに、友人と嫁が病院へ迎えに来てくれた。
無事に嫁と顔を合わせられる幸せを噛みしめる、そんな土曜日。

ちなみにこの日は、痛みと緊張で一睡もできなかった・・・・。