通院日の火曜日

曇り。夜雨。


今日は3週間ぶりの通院日。
本来ならば、2週間ごとの通院なのだが、先週は北海道ツーリングと日程が重なってしまったため、3週間ぶりとなった次第である。


14時からの予約だったのだが、所用で少し遅れて病院に到着。
すると、すでに10人待ちの状態。
おそらくその日の診察の一番最後になってしまった模様である。
なので、もう諦めモードで気長に待つことに。


持ってきていた文庫本を読みふけり、ふと時計をみる。
待ち始めてからとざっと2時間弱は経過しているだろうか。
まだかなぁと思っていた頃にやっと自分の名前が呼ばれる。


2時間待って、やっと10分間の診察が始まるのである。


まず、ここ3週間の動向を伝える。
まぁほとんど北海道ツーリングを終えた感想を述べただけなのだが、担当医的にはツーリング中の病状を凄く心配していてくれた模様。
とりあえず、病状に関しては安定しており、ツーリングに支障が無かったこと、また、ツーリングを終えた事によって充実した達成感が得られたこと等を伝える。
他にも細々した事を世間話程度に話したのち、自分的な判断としてはかなり回復基調になっている旨を伝えた。


そう、最近あまり病状に関しての記述をしていなかったのだが、北海道ツーリングに行ってからは、かなり気持ち的に楽になってきている。
壮大な自然の中に身を置いたことにより、「心の洗濯」が出来たのではないだろうか。
北海道のスケールの大きさ目の当たりにすることによって、些細な事柄に固執しなくなったというか。
また、ツーリング中に出会った全国各地のライダー達との交流が、とても自分にとって有益な時間で会った事も確かである。
色々な人と話をしてみると、自分と同じように仕事を辞めて単身北海道旅行している人や、何時帰るとも予定を立てず時の流れに身を任せて旅行している人などがいて、その人達と会話することにより、いままでの自分の価値観が大きく変わっていくのを感じることができた。


とても言葉では表現しきれないのだが、いまの自分の気持ちをあらゆる面で前向きに考える事が出来るようになった、そんなツーリング旅行であったことは確かなのである。


話を戻して診察の様子へ。
まぁそんな様子で北海道ツーリングの感想を述べる。
すると、担当医は素直に喜んでくれた。
まるで自分の事の様に素直に喜んでくれたのである。


いままで担当医に関しては、あまりいい印象を持っていない旨をこのブログに記載していたが、今日ほど担当医が親身に感じられたのは初めてだったかもしれない。
そう思い始めると、不思議にも「担当医の為にも早く病気を克服したい!」と、新たな希望みたいな物が沸々と胸の奥にわき上がるのを感じる。
これも、回復基調にある証拠なのだろうか・・・。


そんな事を考えながら診察を続け、次回の診察の調整をしている間に担当医が一言。
「私は9月一杯でこの病院を離れることになるので・・・」と。


もうガッカリである。
「寝耳に水」状態である。
半年以上もかけて通院して、やっと親身に感じてきた矢先に担当医が変更になるとは。
通院先が大学病院なので、担当医が変わる事は仕方ないかもしれないが、ちょっとタイミングが悪い。
10月からは新しい担当医と1から関係を築いていかないかと思うと、正直半ば「面倒くさい」と言うのが本音。
患者の病状はちゃんと新しい担当医に引き継がれるとは思う。
けれども、自分がいまの回復基調に至るまでどれほど苦悩してきたかなんて、文面だけの引き継ぎでは到底理解して貰えるとは思わない。
ましてやいまの状態で、新しい担当医に「回復基調だね♪」と言われたところで、そこに何も喜びは湧かないような気がする。


この先の診察に不安が残るが、逆にそこに希望もあるかもしれない。
そう、前向きに考えるようにしよう。
なんだか自分でこんな事を考えられる様になっただけでも、ちょっと驚きである。


そんな、火曜日。