ちょっと躓く木曜日

なので今日は電車で通勤。

途中の電車内で、自分の前に立っている男の人のズボンのチャックが開いているのに気づく。
あぁはずかしいだろうなぁと思いつつも、あえて声はかけず。
むしろ「チャックあいてますよ」と声をかけられても、よけいに恥ずかしいだろう。
そんなこんなで会社に到着。
椅子にすわり、ふと見ると自分のズボンのチャックも全開だったので唖然とする。


前置きはこの位にして、最近の会社での仕事ぶりは、病前まではいかないにしろ、大分前向きに取り組めていると思う。
内容やスキルのレベルは別として、その姿勢は以前とは変わってきていると思う。
そんな状況でも、たまにOLの様な仕事を振られる事もある。
「これコピーしておいて」と1000枚程度の書類をどかっと机に置かれたり。
でも、文句も言わずそんな仕事でもちゃんとこなす。
技術業務〜雑務にいたるまで、ちゃんと出来ている。
出来るということにただ満足しているだけかもしれない。
そう、その仕事の目的がどうであれ、仕事をしているだけで今は満足なのである。


そう気づかされた出来事が一つ。
夜嫁と会話をしているとき、何気なく質問される。


「今後の将来設計とかどう考えているの?」


その質問を聞いた瞬間、頭が真っ白になり答えることが出来なかった。
今までは病状を回復させることを目的としていろいろと取り組んできたが、それは目先の事実のみを見つめていたにすぎない。
自分の将来、家庭の将来をどうするかと言う所までは考えが及ばす。
そして、現状自分自身は何の為に働いているのかという疑問に直面する。

今仕事が出来ているのは、薬の効果でモチベーションを無理矢理上げているおかげかもしれない。
決して自分の目標がその先にあり、それに向かって邁進している訳ではないということに気づかされる。


そんな事を考えているうちに、段々と思考がネガティブになっていくのが解る。
ここ最近姿を見せなかった得体のしれない不安感が、心の奥底から徐々に広がっていく。


そんな心境を悟られないように、嫁には明るく「何も考えてないよ〜」と振る舞いその場を繕う。


仕事以外の面で、もう少し前向な思考ができるようになったら、ちゃんと目的意識を定めた将来設計をしてみようと思う。
その位の事ができる位まで回復してみせるさと、ちょっと強がってみたり。


そんな木曜日。