鉄馬にまたがる月曜日

milkshaker2004-12-20

晴れ。
復職して2回目の通勤。
天気もいいので、今日はバイク(鉄馬)で通勤することに。


イグニッションにキーを差し込み、「ON」の位置まで回す。
と同時に、ヘッドライト、メーター類に明かりが灯る。
チョークレバーを引き、セルを回す。
すると、エンジンが低音をなびかせながら回転し、鉄馬は呼吸を始める。
オイルの温度は13℃。徐々に温度が上がり、熱気を帯びてくる。
ヘルメットを被り、グローブを装着。
生気を得た鉄馬のアクセルをちょっとひねってやると、うれしそうに喚起の声を上げる。
心なしか自分の心が高揚する。
オイルが適温に達したところで、冷たく冷えたシートにまたがり、手綱を放つと、鉄馬は走り始める。
適度なアイドリング状態に達したところで、鉄馬は冬の第三京浜へ。
冷たい空気につつまれた3車線のアスファルトの空間を、鉄馬は鼻息荒く疾走する。
ヘルメットに流れ込む冷気は、興奮した乗り手の額から頬を、いい塩梅で冷やしてくれる。


そして会社に到着。
何の変哲もないバイク通勤だが、自分にとっては至福の時を過ごすことが出来る。


今日の仕事はとりわけすることがなかったので、早めに帰ることに。


会社の駐輪場までいくと、鉄馬は一言、言葉には出さないが「お疲れ様」と声をかけてくれる。
自分も「ただいま」と、無言ながらも会話が交わされる。
イグニッションを回すと、鉄馬の目は暗闇を切り裂き、アスファルトをまぶしく照らす。
そして、夜の街を疾走し、家路へと乗り手を導いてくれる。


無事に帰宅し、イグニッションをOFFにすると、鉄馬は目を閉じる。
火照っている体は、だんだんと熱を失っていくだろう。
自分は、「またよろしくな」と一言添えて、別れを告げる。


いつも世話になっている鉄馬、相棒といってもいいだろうか。
そろそろ樋爪がなくなってきたので、交換してやろう。
今の状況では、自分のライフサイクルに必要不可欠な相棒であることを、再認識する。

そんな月曜日。